約 568,810 件
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1672.html
本文工事中 以下公式特設サイトのキャラ紹介ページより引用 ケイイチの悪友。 行動、思考、言動に謎が多く いつも感情を読み取れない表情をしている。 周囲からは「変な奴」と言う印象を受けているが、 趣味が豊富で、人並みの付き合いをするため マサカズ達とは仲がいい。 ケイイチに対してちょくちょく嫌がらせをし、 つっこみを入れさせることで 自分のペースに巻き込んでいる。 人間離れした動きを見せる事もあるが、 日常茶飯事の為誰も気にしない。 身長 172cm 誕生日 1月5日 趣味 凄い事 特技 エンプティダンプティ 成績 時期によって変動 得意科目 ザビエル 好きな物 味覚的に旨い何か
https://w.atwiki.jp/dainamahaisinkikaku/pages/30.html
一人称:ボク 誕生日:5月5日 血液型:O型 趣味/特技:ジュンのおっかけ 好きなもの:ヌイグルミ 嫌いなもの:ピーマン 部活/バイト:手芸部 家族構成:父、母、妹(2人)
https://w.atwiki.jp/seisakusya1/pages/32.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:"虹の剣士"ユウキ 【レベル】:70 【アライメント】:中立/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:30 【敏】:60 【魔】:50 【運】:50 【宝】:50┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ヽ , / -、......../ ,..< ; =-- ` / ヽ ,.. />-一.、ニム 、 ー‐' 〃 / メ ;ノ /` "l l , ' ; /; ; ‐- 、 j; l ! / / _/ / r示ミ - 、; ! l / / ; ヽ ヽ ゞシ 仡ミ/ ; 、 _,.-/ / / ゝ-, ' `´' メ ` _ _,, ..- ' / i i / / rー.ヽ ` ‐ ./ / , - ´ ̄  ̄ 彡 l l // l.ll/!-> イ' / .´ /-‐ ´ l j ´ _ ´x<. .-. -j.// / ´ / l l γ l. . . . ニニニ/ /ヽ ′ ´ / l! f |. . . . >ニ//. l .i ./ '´/ / ; -r.一t__,, j .-〃ニ/'"ニニニヽ / // / ; -‐ ´ )`っ;;;__;;/ニニニ'ニニニニニハ ./ / メ / / ノ-'. . . . .Yニニニニニニニニニニニ! .' / / // (. . . . . . . ./lニニニニニニニニニニニノ f`.ヽ ./ ' , ´ ヽ. . . . .i マニニニニニニニニニニ! /ミ/ ./〃 / / . . . . .l ∨ . .>xニニニ/.l. /ミ/ .j/ l l / /lソ /t. . . . . l } . ニム. .  ̄ . .| . l. /ミ/ .! l l'l / /ノ´ . . . .l /_ . . .ヾ! . . . .i . . .ハ . l /ミ/ .! / ′ /_ . . . . . . _! / ∨ . . . . . . . . . . . j! .l ./ミ/ .′ ゝ-- -- '._/ ∨. . . . . . . . . / l lニム,/┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【情報収集:80%】【被情報収集:-00%】【礼装作成:100%】 【スキル】 ○"虹の剣士" (種別:クラス タイミング:常時) 残り:4ポイント このスキルは複数の効果を持つ。 ・このキャラクターの合計ステータスに「+30」を加算する。(反映済み) ・スキルによる自陣側が受ける数値的ペナルティーを「30」点分軽減する。 ・また「基礎勝率」に対して「+20%」の補正を加える。 この勝率補正は如何なる効果でも無効化されない。 ・加えて、令呪5画分の効果を持つ「超英雄ポイント」を保持する。 生死の狭間で自身の宿した正体を知り、姉妹たちの声を受け、"虹(希望)"の力を宿した剣の天才。 ○理力(フォース) (種別:異能 タイミング:常時) 戦闘時、自陣側の勝率を、常に「+35%」上昇させる。 フォースを用いた判定を行う際、成功率に「+50」%のボーナスが発生する。 理力(フォース)の存在と「流れ」を感じ取り、更にそれを制御して、自由に操作する力。 予知能力、身体能力並びに空間認識能力の拡大。 テレキネシスや身体能力の強化、他者の心理操作など、その力は多様に渡る。 ◯虹の祝福 (種別:運命 タイミング:常時) 「○病弱」の効果が相殺される。 生まれ変わる前の自分や姉妹たちの願いがスキルと化したもの。 彼女こそ数多く産まれ消えていったものたちの虹(希望)の化身である。 ●フォームⅢ改(ソレス・タルビーイング) (種別:必殺技 タイミング:メインプロセス 魔力消費:20) 敵側の任意選択で選ばれた自陣側の数値を「自陣側の【敏】の総合数値×1.5」分、上昇させる。 また、敵陣側の「種別:異能」並びに「種別:魔術」の効果を無効化する。 師(ドロテア)より授けられ、二人で改良を重ねた剣の型(フォーム)。 堅牢で効率的な動きを基本とし、隙を最小限に抑えながらも「返しの技」をもって、相手の抵抗を排除する。 また、超能力や魔術を「切り裂く」ことができるようになった。 ●勇者の剣 ランク:B+ 種別:対人宝具 タイミング:常時(メインプロセス) 消費魔力:40 ランダムステータス決定時、当該数値を「任意選択で選んだステータスの総合数値」分加算する。 また、スキル「○あたらしき神々」の効果を無効化する。 彼女に託された想いと「死の魔神」の力が籠められた「ユウキ」の剣。 2回攻撃が可能になる非常に優秀な武器で、命中率も高く、重さも手頃。 加えて、スキルの発動機会も2倍に増えることから、彼女の用いる剣術とのかみ合わせが十全に強化される。 ●正宗 (種別:秘宝 タイミング:常時) 勝率に「+150%」を加える。 また、この秘宝を保持するものは、敵陣側の守りを全て打ち砕いて無効化させることが出来る。 世界に69あるという秘宝の1つ。 どんなものでも断てないものはない奇跡の宝刀。 相手の防御がどんなに強力でも、それとは無関係に一定のダメージを与えられる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【装備品・礼装】 ・勇者の剣×1 ・正宗×1┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ + 絶剣時代 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:"絶剣"のユウキ 【レベル】:60 【アライメント】:中立/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:30 【敏】:60 【魔】:50 【運】:20 【宝】:50┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ヽ , / -、......../ ,..< ; =-- ` / ヽ ,.. />-一.、ニム 、 ー‐' 〃 / メ ;ノ /` "l l , ' ; /; ; ‐- 、 j; l ! / / _/ / r示ミ - 、; ! l / / ; ヽ ヽ ゞシ 仡ミ/ ; 、 _,.-/ / / ゝ-, ' `´' メ ` _ _,, ..- ' / i i / / rー.ヽ ` ‐ ./ / , - ´ ̄  ̄ 彡 l l // l.ll/!-> イ' / .´ /-‐ ´ l j ´ _ ´x<. .-. -j.// / ´ / l l γ l. . . . ニニニ/ /ヽ ′ ´ / l! f |. . . . >ニ//. l .i ./ '´/ / ; -r.一t__,, j .-〃ニ/'"ニニニヽ / // / ; -‐ ´ )`っ;;;__;;/ニニニ'ニニニニニハ ./ / メ / / ノ-'. . . . .Yニニニニニニニニニニニ! .' / / // (. . . . . . . ./lニニニニニニニニニニニノ f`.ヽ ./ ' , ´ ヽ. . . . .i マニニニニニニニニニニ! /ミ/ ./〃 / / . . . . .l ∨ . .>xニニニ/.l. /ミ/ .j/ l l / /lソ /t. . . . . l } . ニム. .  ̄ . .| . l. /ミ/ .! l l'l / /ノ´ . . . .l /_ . . .ヾ! . . . .i . . .ハ . l /ミ/ .! / ′ /_ . . . . . . _! / ∨ . . . . . . . . . . . j! .l ./ミ/ .′ ゝ-- -- '._/ ∨. . . . . . . . . / l lニム,/┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【情報収集:130%】【被情報収集:-00%】【礼装作成:100%】【必要経験値:22/60】 【スキル】 ○"絶剣"のユウキ (種別:クラス タイミング:常時) 残り:4ポイント このスキルは複数の効果を持つ。 ・このキャラクターの合計ステータスに「+30」を加算する。(反映済み) ・スキルによる自陣側が受ける数値的ペナルティーを「30」点分軽減する。 ・また「基礎勝率」に対して「+20%」の補正を加える。 この勝率補正は如何なる効果でも無効化されない。 ・加えて、令呪5画分の効果を持つ「超英雄ポイント」を保持する。 リージョン最凶と謳われる「堕ちた剣聖」の呼び名。 人智を超えた「ヒト」としての力を超えた英雄としての力を有し、その名をリージョン界に轟かせている。 ○理力(フォース)(偽) (種別:異能 タイミング:常時) 戦闘時、自陣側の勝率を、常に「+35%」上昇させる。 フォースを用いた判定を行う際、成功率に「+50」%のボーナスが発生する。 理力(フォース)の存在と「流れ」を感じ取り、更にそれを制御して、自由に操作する力。 予知能力、身体能力並びに空間認識能力の拡大。 テレキネシスや身体能力の強化、他者の心理操作など、その力は多様に渡る。 正確には天性の直感と緑狂が残した聖剣の光が、師の導きにより結合し、理力に似た力を開眼したもの。 ◯病弱:C (種別:一般 タイミング:常時) 戦闘時の魔力消耗が「20」分負担が多くなる。 天性の打たれ弱さ、虚弱体質。 クローン体故の宿命であるが、リーフィアから世界樹の雫を供給してもらったことで、多少改善がなされた。 ●フォームⅢ改(ソレス・タルビーイング) (種別:必殺技 タイミング:メインプロセス 魔力消費:20) 敵側の任意選択で選ばれた自陣側の数値を「自陣側の【敏】の総合数値×1.5」分、上昇させる。 ドロテアより授けられた剣の型(フォーム)の一種。 ブラスター技術への対抗策として編み出された「ソレス」を更に改良したもの。 防御面を最重要視しており、堅牢で効率的な動きを基本とし、隙を最小限に抑えながらも 「返しの技」をもって、相手の抵抗を排除する牙を持ちあわせている。 元々は、独特の重量バランスと光刃を持つライトセイバーを用いるが、ユウキはこれを実剣にて用い。 ジェダイ特有のフォースの感覚を、研ぎ澄まされた「直感」と天才的な「剣才」を代用することで使用する。 ●勇者の剣 ランク:B+ 種別:対人宝具 タイミング:常時(メインプロセス) 消費魔力:40 このスキルは複数の効果を持つ。 ・常時 スキル「○あたらしき神々」の効果を無効化する。 また、スキル「●フォームⅢ改(ソレス・タルビーイング)」の効果を強化する。(反映済み) ・戦闘時(メインプロセス) ランダムステータス決定時、当該数値を「任意選択で選んだステータス」分加算する。 彼女に託された想いと「死の魔神」の力が籠められた「ユウキ」の剣。 2回攻撃が可能になる非常に優秀な武器で、命中率も高く、重さも手頃。 加えて、スキルの発動機会も2倍に増えることから、彼女の用いる剣術とのかみ合わせが十全に強化される。 ●正宗 (種別:秘宝 タイミング:常時) 勝率に「+150%」を加える。 また、この秘宝を保持するものは、敵陣側の守りを全て打ち砕いて無効化させることが出来る。 世界に69あるという秘宝の1つ。 どんなものでも断てないものはない奇跡の宝刀。 相手の防御がどんなに強力でも、それとは無関係に一定のダメージを与えられる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【装備品・礼装】 ・勇者の剣×1 ・正宗×1┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 何ができるの? ●生死の狭間で自身の宿した正体を知り、姉妹たちの声を受け、"虹(希望)"の力を宿した剣の天才。 ┣長きにわたる苦悩の道を歩んだ末、遂に「理力(フォース)」の力に目覚める。 ┗人智を超えた「ヒト」としての力を超えた英雄としての力(英雄ポイント(残り4ポイント))を持つ。 ●「フォームⅢ改(ソレス・タルビーイング)」という、師と彼女が独自に工夫をした型(フォーム)を使用する。 ┣堅牢で効率的な動きを基本とし、隙を最小限に抑えながらも「返しの技」をもって、相手の抵抗を排除する。 ┣また、「超能力」や「魔術」を「切り裂く」ことができるようになった。 ┣託された想いと「死の魔神」の力が籠められた「ユウキ」の剣は、2回攻撃が可能であり、「あたらしきかみがみ」に対抗する力を持つ。 ┗彼女が預かる宝刀「正宗」は、敵陣側の守りを全て打ち砕いて無効化させることが出来る。 ●理力(フォース)(偽)の力に目覚めたことで、他者とのコミュニケーション能力が大幅に向上している。 ┗予知能力、身体能力並びに空間認識能力の拡大。テレキネシスや身体能力の強化、他者の心理操作などを行える。 ●ビーナスの愛娘のクローン体に"生まれ変わった"愛娘の転生体(とつぜんへんい)。 ┣生前からの因果により重い持病を患っていた。 ┗生まれ変わる前の自分や姉妹たち、敬愛する師たちの願いにより相殺されている。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/11193.html
SAO/SE26-10 カード名:《絶剣》ユウキ カテゴリ:キャラ 色:緑 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《アバター》・《武器》 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの、《アバター》か《ネット》のキャラの枚数×500に等しい。 【自】 [① 手札を1枚控え室に置く] このカードがアタックした時、クライマックス置場に「《マザーズ・ロザリオ》」があるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て《アバター》か《ネット》のキャラを2枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。その後、その山札をシャッフルし、次の相手のターンの終わりまで、このカードのレベルを+1。 次に対戦する人、いませんかー? レアリティ:R ソードアート・オンラインⅡVol.2?収録 ソードアート・オンライン Re Edit収録 15/07/29 今日のカード 屋上の邂逅 ヴィータ互換のパンプ、CXシナジーでの2枚のサーチ効果を持つ。 パンプ効果は互換先と同様効率がよい。例によって返しのパワーは貧弱なので、基本的には使い捨てが前提となる。 CXシナジーはパーティーの誘い アスナの2枚分とも言える効果。 同様のCXシナジーを持つ継がれる剣技 アスナやキリトの恋人 アスナと比べると1コストかかる点が難点だが、対応CXや圧縮性能の高さから十分差別化が可能。 レベルが上がる効果は役立つ機会が少ないのでおまけ程度だが、相討ちの対策として使える。 劇場版で登場した恐怖の克服 アスナとは対応CXを共有できる。対応CXも新たに登場したので、好みで使い分けたい。 パーティーの誘い アスナを始めとする1コスト必要なサーチ・回収型のCXシナジーは島風型駆逐艦 島風・修羅場な万里花互換などノーコストのシナジーが主流になって以降、環境からほぼ姿を消した。しかしこのカードは2枚分のカードをまとめて抜き出すことができる点で他の類型カードと一線を画しており、現環境下でも採用を検討できる数少ないカードとなっている。 ・対応クライマックス カード名 トリガー 《マザーズ・ロザリオ》 宝 《マザーズ・ロザリオ》(S51) 2
https://w.atwiki.jp/tyaran/pages/65.html
彼はマクロコスモスの使者、バーバリアン。 麻雀しか興味がなさそうな人。 天衣無縫の住民で古参。
https://w.atwiki.jp/medarotcardocg/pages/73.html
コスモエイリアン NO273 エイリアン型 type-ALN 特殊 コスト 装甲 威力 スピード 移動方向 5 40 - 28 24679 万能変化:手札のメダを1体指定し、その効果を使用できる(使用後はトラッシュ、攻撃は射程に従う) エイリアン型というかエイリアンそのもの? 記憶を操作したり、メダルを復活させたり、マンガではガラスを手で飲み込んで体の破損を回復したりもした。 コスト5の割に脆いし遅め。ワイヤよりは少し速い。
https://w.atwiki.jp/axisfantasyofworld/pages/422.html
コスモ人形シトラス 登場弾 第30弾 ドールパニック レアリティ UR 属性 炎 種族 メカ アビリティ インフィニットウェポン パワー 6000 完全戦闘型の自律人形。内蔵兵器が盛り沢山。 何者かによって造られた自律人形。 魔力によって動作し、与えられた命令に沿って活動する。 完全な戦闘タイプとして造られた。 目に装着したアイセンサーで敵の弱点を分析し、身体に内蔵されている無数の兵器で攻撃する。 純粋な戦闘能力は人形軍団の中でもトップ。 ルルピ村を襲撃し、村を守る少女ラナと交戦した。 別バージョン 名前 登場弾 コスモ人形シトラス 第30弾 ドールパニック コスモ人形シトラス極 第34弾 心無き者 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/srworijinalcards/pages/108.html
RAM-004CV コスモリオンV UNIT U-9 緑1-紫1-2-2 リオン系 AM 戦闘配備 速攻 宙間戦闘(1) 宇宙 地球 [2][2][1]
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/885.html
けたたましい目覚ましの音で目が覚めた。 外から入ってくる冬の冷えた空気と低い太陽の暖かい光でボーっとしていると、二つ目の目覚ましが鳴り出した。 そうだ。一つでは二度寝するからって5分後になるように先週買ったんだっけ。僕…いや、『私』はのそのそベッドから身を出し、手早く顔を洗いに行く。 …鏡の中に移る『私』は何度見ても違和感を感じる。女の子みたいな長い髪、長いまつ毛、顔立ちに肩幅。いや、みたい、ではなくもう『私』は女の子なんだ… 部屋に帰り、パジャマを脱いでいつものように制服に着替える。女物のパジャマもブラジャーもショーツも。私が女の子になった次の日には母親に連れられ買いに行った それでも制服は間に合わず、女の子になって二週間してもまだ私は学ランを着ている。 …正直、胸が苦しい。 クラスで『変わった』のは私だけ…いじめられることも無いけど、疎外感はやっぱり感じる… 今まで普通に話していた男友達は少し距離を置き、かと言って女の子の集団には(今までのほとんど無い経験から)加わりづらい。 成績だけは学校トップ10をキープしてるから、まぁそこは唯一の光明かな。 「行ってきます」 私は今日も定刻どおりに家を出る。 とぼとぼいつもの道を歩いていると、ふと後ろから声をかけられた。 「あのー。今、あそこの家から出てきましたよね…それで…えーと」 その声をかけてきた女の子には見覚えがあった。私…ではなく、僕が中学のころ好きだった子だ。 「た、高根さん?」 「え……もしかしてもしかすると…結城君…かな?」 ドンピシャだ。ある意味一番見られたくなかった。 「…そっか。『変わっちゃった』んだ。結城君」哀しそうに高根 風香はつぶやく。 …朝から憂鬱だ。好きだった人にこの姿を見られるなんて……私は泣きたくなった。 「…男の子が『変わる』のなら女の子も『変われ』ればいいのに… そうすれば、私が男になって、今度こそ結城君と付き合えるのかもしれないのに」 「………え?」 『今度こそ結城君と付き合えるかも』?それは…どういうことだ? 「中学生のころね、2年の夏くらいから『結城君いいな』って思い始めてたの」 『僕』もそれくらいから彼女を好きになった。 「でも、結局言えずに卒業して。私ね、卒業式では泣かなかったけど、家で思いっきり泣いちゃった。 だってもう…貴方には会えないんだもん…」 『僕』も泣いた。泣いたし…一人で彼女を『汚した』……最低だ。 「結城君、結構女の子の間では人気あったんだよ。生徒会副会長のときとか、 一生懸命な姿が特に。率先して誰かのフォローに回るし、誰よりも頑張ってたり。 優しくて芯が強くて。ちょっと今言うのは駄目かもしれないけど、顔もかわいいし」 彼女も男の間では人気があった。まぁ、かわいい・優しい・楽しいがそろってる女の子だし、当然か。 「…ねぇ。中学生の時の結城君から見て、私はどんな存在だったのかな。 …出来れば、知ってるクラスメイトまでは行きたいな」 即答…出来なかった。私は…泣いてしまったんだ。彼女は私を抱きしめ、私は彼女の胸で泣いた。 ……彼女からは、いい香りがした。 「私……じゃなくて、僕も中学の時は貴女が…その、好き…でした。 憧れ…と言ってもいいのかな。とにかく、女の子の中では群を抜いて一番だった」 そう告げると、彼女ははじめ喜んで、すぐに哀しそうな表情を見せた。 「そっか…相思相愛だったはずなのに……ごめんね。私が弱くて」 「え、いや高根さんのせいじゃ…こういうのは男が勇気を出すものなんだし…」 「風香」 私の唇に、長くて細い、きれいな人差し指を当てる彼女。 「私のことは風香って呼んで」 「風…香……さん」 「さん禁止。まぁ…そういうところが良いんだけど」 彼女──風香は嬉しそうに笑う。それにつられて、『私』も笑った。こんなに楽しく笑えたのは。『変わって』から初めてのことだった。 その後、風香とは携帯の番号とアドレスを交換した。 「一日一回はメールしちゃうね」 風香はそう言って大きく手を振って去っていった。私は、高揚した気分のまま学校に行き……下駄箱に入ってる紙で現実に引き戻された。 手紙の内容は単純に一行。『放課後、校舎裏で待ってます』なんて時代錯誤なんだろう…軽くめまいがした。 ともかく、それはズボンのポケットにしまって、とりあえずは教室に行こう。 …朝のおかげで多少気分は良いが、いつもと変わらない日常。 気がつくともうお昼休みで、午前の授業はまるで頭に残ってない。 半分は朝の手紙。もう半分は風香への想い。 「結城。メシ食おうぜ」そんな考え事をしている私に、陽気な声をかけてくる男子生徒。 「大輔…」 七瀬 大輔。私が『僕』だったころの親友と呼べる存在。そして、今でも変わらずにいてくれる大切な友人。 「相変わらずしけた顔してんな。まぁ、気にスンナ。なるようになるのが世の中だって」 けらけらと笑う大輔。いつもなら渋い顔になっていたが、今日は…それが可笑しくて、彼につられて私も笑った。 「んでよ、結城。ちょっとマジな話いいか?」 女になってからずいぶん食べるのが遅くなった気がする。大輔がもう食べ終わって、まじめな顔でこっちを見ているのに、私はまだ玉子焼きを二つに割って食べていた。 「ま、マジな話っつてもここじゃなんだからな。放課後…そうだな。校舎裏とか人来ないか。 よし、放課後校舎裏にな」 ………玉子焼き落とした。 「はぁ…」 憂鬱だ。大輔の真面目な顔をされたら断れない。 「…ってことはあの手紙も大輔の?」 …ますます混乱してきた。そんなことを考えていたら、六限目の授業が終わるチャイム……タイムリミットか… HRも終わり、私は女子トイレに駆け込んで気持ちと思考を整理していた。 「…マジな話……何だろう。実は大輔も童貞で、『変わり』たくないからヤらせてくれ。だったりして。 ……自分で言っておいて笑えないね…」 何もしてない洋式便器に水を流し、私は決闘に行くような心境で校舎裏に向かった。 そこにいたのは…大輔ともう一人、中学が同じで仲がよかった東 俊介だった。 「大輔…俊介?えーと…アレ?」 手紙を出したのは大輔?俊介?真面目な話があるのは大輔?俊介?私の混乱はただ加速するだけ。一方の二人も、それぞれに驚いているようだった。 「結城。君がここに来てくれたって言うのは手紙読んでくれたからだよね?」 …手紙を書いたのは俊介? 「え?結城、先約があったのか。うわ、だったらスマン」 …大輔も私に用事? 「…七瀬。多分、俺ら同じこと言うと思う」 「だな。いっせーの。で言うか、東」 けっこう、私無視されてる? 「「結城。好きだ。付き合ってくれ」」 「………ぇ?」 私は…二人の男に…女として付き合ってくれ。と…告白された。 おはよう。ここがどこか分かる?」 私の視界には天井。それと知ってる白衣の女性。 「保健…室です」 保健の先生は、私の答えににっこり微笑むと、椅子に腰掛けた。 「二ノ宮 結城 君…じゃなくてさん。ね」 …改めて言われると恥ずかしい。 「さっき、七瀬君と東君に運ばれて来たけど、ちゃんとその前のことは覚えてる?」 その前の……… 「!!!」 ああ…多分、鏡見たら真っ赤になってるな私。 「覚えてるみたいね。ドアの向こうで二人は待ってるって言ってたわ。さ、どうする?二ノ宮さん。 考えたり悩みを相談したいならしばらくここにいても良いわ」 その言葉は嬉しかった。でも… 「あの、ありがとうございました。利用時はここに名前を書くんでしたよね」 私はベッドから立ち上がり、ドアの傍のバインダーに挟まってる紙に名前を書く。一瞬、性別の欄で戸惑ったが、女。と書いて一礼して保健室を去った。 「あ、結城…さっきは…スマン」 大輔が私を出迎える。俊介君も心配そうに私を見つめている。 「あ、ごめんね。急に倒れちゃって」 「いや、そんなことより、大丈夫なのか?」 「うん。それと、もう一つごめんね。さっきの返事…しばらく待って。 …私、いろいろ考える。考えたいの。 もう少し女の子らしくなって、ちゃんと前を見られるようになったら。必ず返事する。 他の女の子に劣る私だけど、待っててくれたら…凄く嬉しい」 私は満面の笑みを浮かべる。 「っか。OK。卒業する前くらいには返事くれよ。それまでは…今までどおりでいいか?」 「俺も待ってるよ。結城の答え。OKでもNOでも、結城がくれる答えだから」 ……ありがとう。大輔、俊介。それから風香も。みんなありがとう…大好きだよっ! 「おめでとう、結城君」 風香からの電話の第一声はそれだった。 「え?風香?」 私は何がなんだか分からなかった。 「東君に聞いたよ。今日、結城君に告白するって。 中学のとき、二人仲良かったし、東君優しいし、相思相愛になれなくても、デートの約束くらいはしたかなぁ。って」 「あ…うん」 私の返事に力は無い。風香もそのことが察知できたみたいだった。 「えと……地雷踏んじゃったかな……ごめん」 「ううん。風香は何も悪くないよ。むしろ、今日風香に会えなかったら、私、明日が無かったと思うくらいだし。 風香には想っても足りないくらい感謝してる。でも…」 「…ねぇ、私たち、もうお互いの想いも知ったし、今は同じ女同士。 話……聞かせて欲しいな」 ……私は全てを風香に打ち明けた。 「なるほど、その大輔って男の子と東君との告白を同時に受けちゃったんだ。 ……あははははは」 私は、むっとなる。 「あはは…ごめんごめん。だって気を失って倒れたって…結城ちゃんかわいい」 「…風香ぁ」 「ごめんごめん。まぁ、驚くよね」 「…風香は今まで結構、告白されてるよね?」 即答はしない。それはそうか。 朝、私に言ったことが真実なら、風香は私を想ってくれて、他の男を振っていたんだから。 ……なんてデリカシーがないんだ私は。 「私は貴方が好きだったから、誰とも付き合わなかった。 この先も…どうだろ。あんまり付き合おうって気分はないかな。 それだけ貴方のことが好きだったんだよ」 電話の向こうで、顔を膨れさせてる風香が想像できる。…やっぱり風香はかわいいな。 「まぁ、経験ゼロの私が言うのもなんだけど、 二人のことを大切に思ってるんだったら、簡単にHはしないこと。 結局、答えは3通り、どっちかと付き合うか、誰とも付き合わないか。全ては貴女次第。私も手助けはするけどね」 「…ありがとう風香。まぁ、Hとかは…元々私も男だったんだし、抵抗があるかな… ごめんね。一番つらいの、風香なのに」 「だーかーらー。このまま一生結城君と話すことできないより、 こうして女の子の結城ちゃんと話せるほうが私はいいの。だから結城ちゃんは頑張って幸せになりなさい。 私に対して責任を負うなら、それを贖罪にしなさい。じゃ、何かあったら教えてね~」 「ああああ、待って」 ……うん、まだ切られてない。 「何で俊介から?こういうのは最低ヤローだと思うけど、俊介、風香のことが好きだったって…」 「それはね。卒業式の4日くらい前に、東君から告白されたの。でも、断った。 それで……ここからは私も最低やろーなんだけど、東君が貴方と同じ学校に行くっていうから、時々連絡して欲しい。ってお願いしちゃった。 ついでに言っちゃうと、東君曰く、『俺が好きになった娘が好きになった男なんだから、さぞいい女なんだろうな。と思ってみてたら、確かにその通りだった』って」 ああもう代名詞がよくわからない。混乱しすぎだよ私! 「そうなんだ…あ、ごめんね。呼び止めて」 「ううん。何かあったらいつでも電話・メールしてね。じゃ、bye」 …最後、すっごく社交辞令的だったなぁ… っていうか、俊介そんなこと考えてたんだ。 …明日学校行ってどういう顔すればいいのかなぁ。 「…あれが東君から告白された子?」 「プッ。童貞だったんでしょ?」 ……多分、わざと聞こえるように言ってるんだろうなぁ… って、足が…取られた?倒れる? ──────!!! 「ユウキ。大丈夫か?…今やったのは誰だ!」 「い、いいよ。俊介。自分で転んだんだよ。ありがと」 …顔、見れないよ。 教室に入り、息をつく…が、机の上の落書きに私は目を見開く。 「七瀬君から告白されたんですって」 「いっつも七瀬君の周りをちょろちょろしてたくせに、今度はそれ?」 「ホント、何様のつもりかしらね」 …ここでも聞こえてくる。 私の居場所、どんどん狭くなってるのかな… 「おい、お前らユウキに何因縁つけてんだ。ユウキは何も悪くねぇんだぞ」 大輔…… 「い、因縁って。違うよぉ、私たちはぁ…」 「斉藤。野球部の代表として答えてくれ。俺とユウキを支持するか女子を支持するか」 斉藤…野球部でも人望・能力ともに高い、来年エース間違いなしの斉藤… 「あ?…考えるまでもねぇ。ナナと二ノ宮だ。お前らもそれでいいだろ?」 斉藤は周りの野球部員に顔を向ける。 「賛成、異議なし」 同じクラスの野球部員…それだけじゃない。サッカー部、ソフトボール部、バスケにバレー…男子の全てが賛成と言ってくれる。 「ってことだ。分かったら二度とそんなこと言うんじゃねぇ! ユウキも気にするなよ。俺たちは全員お前の味方なんだ」 ……大輔… 「え?おい、ユウキ。どこ行くんだ?授業は?」 私はかばんも持たず逃げるように廊下を走った。 私は…泣いていた。 高校から走って10分くらいの海が見える丘。デートスポットでもあるそこに、私は走ってきた。 …ifがあるのなら。「もしも」という考えに、私は殺したくなるほど恨みを抱いた。 でも、ifがあるなら、中学の時に風香と付き合い、女にならず、こうして女子から恨まれることもなかったのに… 私は風香のことを思い出し──もう無くなった場所に手を伸ばす。 性欲。風香のぬくもり、風香の甘い吐息。私は自分の胸が熱くなることを自覚していた。 …そこに私を抑える『モノ』はなかった。私はそのまま脱力し、手をだらりと下ろす。 そんな私の手が、今まで未知だった部分に触れる。 「あ……」 学生服の上から、上下に指を動かす。もう、止められなかった。 「ん……あ…」 体が熱くなる…冬の寒さも忘れるほどに。 私はズボンのチャックを降ろし、ベルトを外し、ショーツの中に手を入れた。 やわらかく、湿った感触…触ったことのない形。気がつけば、私は中指を上下に動かしていた。 「はぁ……あ…ん…」 次第に息が苦しくなる。学生服のボタンを全部外し、カッターに包まれた、大きくは無い胸が現れた。 私は左手で胸を触る。 「女の子の……おっぱい…なんだ…」 右手が次第に湿気を感じ始めていた。 私は、左手をカッターシャツの中に入れ、ブラの先端をずらし、胸を直接触っていた。 右手も、中指だけでなく人差し指も使い、速度も次第に上がっていた。 「指…入れたりするんだっけ…」 私は友人に渡されたビデオや本を思い出し、人差し指をゆっくり秘所に挿入してゆく。 「んっ!」 入れた指は、周りの熱で火傷するかと思えた。 私は、体を地面に投げ出し、両手の指で自分自身を慰め続けた。 「ぁ…ん…はぁ………っ!」 体に電気が流れたような感触。 全身が快感に打ち震える……多分、私はイったのだ。 私は、荒い息を整えながら、ズボンのベルトと学生服のボタンを留めた。 「…オナ…ニー…なんだよね………私…最低だ」 その時、背後で音がした。私はとっさに振り返ると、そこには……大輔が立っていた。 「…いつから?」 凄い強く、大輔を睨む。 「え…いやぁそんなことはないさ。はは…」 「い・つ・か・ら?」 私は体を乗り出して尋ねる。 「…カチャカチャ言ってたから、ベルト外したあたりかな」 …ほとんど全部じゃん。 「い、いや。覗く気はなかったし、ユウキの声が色っぽくて軽く興奮したとかは秘密だし」 「~~~!すっごく叩いてやりたい」 私は歯噛みする。 「まぁ、おまけに、今はちょっと涙目になりながら上目遣い、おまけに頬を膨らませて。 めちゃくちゃかわいい」 毒気を抜かれる。 「上目遣いって…睨みつけてるんだよ。怒ってるの。 ……八つ当たりなんだけどさ」 大輔は私の隣まできて、手を伸ばしたら一瞬で触れられる距離に座った。 「…で、俺を殴るか?」 私も姿勢を直して、体育座りで地面を見る。 「ううん。大して力ないけど、きっと叩かれたら痛いよ」 「…そうだな。お前はそういう性格だ。変わってなくてホッとしたよ」 大輔は両手を後ろにつき、空を見上げた。 「何しに来たの?」 「そうそう。そら、お前の鞄」 鞄を一つ、私に投げ寄せてくる。私はバランスを崩しながらそれを受け取る。 「あ、ありがと……って、それ、大輔の鞄だよね?…サボるの?」 なんだかんだ言って、大輔は皆勤賞だ(私は風邪で2日くらい休んでる)。 それが、後2分で一時間目が始まる今にこんなところにいるなんて… 「んじゃ、街にでも行くか」 ……自販機でジュースを買うかのように、大輔は私を『デート』に誘う。 「ふーん。似合ってる似合ってる」 家に帰って、学生服から適当な私服に着替え、私たちは街に繰り出す。 「…スカートって、足が寒いね」 中心街につくなり、大輔は私を洋服店(女物)に連れて行った。 「OK。ロングスカート萌え。次は上だけど…さて、何がいいかな~と」 私は鏡を見る。鏡に映る人影は、肩までの髪をした、…まぁ、悪くない容姿のロングスカート少女。だ。 「さぁて、俺のバッティングを見せてやるぜ」 次はバッティングセンターに連れて行かれた。 私が男だったころ、何度か一緒に来て、ホームランどころかせいぜい内野フライのあたりを飛ばすのが精一杯。 それでも楽しく遊んでいた場所。 「大豊の如く!清原のごとく!」 素晴らしい大振りに…素晴らしい空振りだ。 「…川合のごとく」 …バントはきっちりこなすんだ。 私はちらっと横──立てかけてあるバットを見る。 「カズシゲの如く!石橋貴○の如く!」 楽しそうな大輔を尻目に、私は80km/hのボックスに立つ。 コインを入れ、バットを構える。すぐにマシンにボールが吸い込まれ──ズドン!と、キャッチャーのポジションにあるゴム壁に激突した。 「ユウキ?」 大輔が心配そうに声をかけてくる。2球目……スカート、動きにくいっ! ギィン!音が鈍い。変なところで打っちゃったか…腕がビリビリする。 3球目…4球目…5球目…… 「お、おい。無茶はするなよ」 11球目……これまで快音なし。手のひらが痛い… そして私は最後の一球を睨む。バシュッと音がし、白球が向かってくる。 私は、今日のもやもやを消したいかのようにバットを大きく振った… 「はっはっは。アレは楽しかったよ」 昼食…某有名ハンバーガーチェーン店で、大輔は楽しそうに笑っている。 「大振りして、空振り。おまけに足滑らせてくるっと半回転。そのまま尻餅でフィニッシュです!だからな」 私のラストボールは結局当たらなかった。が、それにおまけがついて、大輔は猛獣に餌を投げ与えたかのように嬉しそうに何度も笑っている。 周りを見てみると、私たちと同じ年齢っぽいカップルが楽しそうに談笑していた。 「まぁ、俺の伝説の『川合のバント』を見習って、ファ○スタのようにホームランにだな」 大輔は一人でしゃべり、一人で笑っている。そうして私は気づいた。 彼は、私を元気付けて。私を笑わせようとしてくれているのだと。 「それでも石橋貴○はないよ。メジャーに挑戦でもするの?英語もThis is a penくらいなのに」 「まぁ、待て。超一流プレイヤーは通訳をつけるんだ。いや、その前に超高性能同時翻訳機を作ればあるいは…」 周りから見ればくだらないかもしれない。クラスの女の子から見れば殺してでも奪いたいポジションかもしれない。 でも、私はこの目の前の男性との、笑って話す時間がとても大切で、凄く幸せだった。 CDショップ、本屋、ゲームショップ、レンタルビデオ店…のアダルトコーナー。いろいろ回った。 どれも、私・僕の日常。変わらない世界だった。 「…大輔。ありがとう」 一歩前を歩く大輔に声をかける。 「何がだ?」 大輔はいつもこうだ。 傷ついていたり弱ってる人に率先して手を伸べる。一通り終わり、相手が再び立ち上げれるようになったら知らん顔。 自分の功績を少しも誇らない、悔しいけど私じゃ届かないくらいの人。 「いや、こんなかわいいユウキと一緒にデートだ。いいねぇ、俺」 わざわざ皆勤賞──本人が誉とするかどうかわからないけど──を蹴ってまで付き合ってくれて…本当にありがとう。大輔。 「あ、そうだ。ユウキ。クリスマスと年末年始。一緒にすごそうぜ」 そう。明日は終業式。終業式から4日ほどでクリスマス。クリスマスから一週間で年末年始… 「多分、東も参加すると思うぜ。なんと23日から約10日間、俺の親父の弟の姉夫婦の別荘でさ」 「…って、それは要するにおばさん夫婦ってことだよね。 ……別荘…か」 年末年始やクリスマスに同級生に会いたくない… 逃げてばかりじゃいけないけど、今は私が壁に勝てないから…強くなるために時間が欲しい。 「…あのさ、もう一人くらい増えても、いいかな?」 私は上目遣いに大輔に尋ねる。 大輔は、やや顔を赤く染め、 「ああ、問題はない。と思う、きっと多分、いや絶対…?」 と、どもりながら答えた。 もう一人。もちろん風香のこと。 クリスマスや年末年始、友達や家族と過ごすだろうけど、実は、男2人、女1人はちょっと心細いかな…と思っちゃったり。 「えと…じゃあ、その。お願いします…です」 私は頭を下げる。「あ、うん」という返事を聞いた私はゆっくりと頭を上げる。 そこには、嬉しそうな笑顔の少年がいた。 「…ということなんだけど」 夜、私はすぐに風香に電話をかけた。 初めに話題に出したのは、別荘へのお泊り会。 「行くわ!集合場所と時間決まったらすぐに教えてね」 即答。 「あのー…友達とか家族とかの約束とかは…?」 「うーん。基本的には何もないよ。わかった。じゃあ、これだけ条件を出すわ。 1.紅白が見える 2.近くに神社がある 3.私とユウキちゃんが同室」 山奥のスキー用のペンションに行くわけじゃない。 そこそこに広い、別宅に行くのだ。1,2は問題ないはず。 3も頼めば布団動かすとかでなんとかなりそうだけど… 「う、うん。多分OKだと」 「じゃあ、私は決定ね。出発日と持ち物は後で教えてね。 さて、じゃあ今日のユウキの出来事、カウントダウンはいぱー」 呼び方、みんなユウキになってるなぁ… まぁ、結城で呼ばれるよりニュアンスが柔らかいからいいか。 「っていうか、何で某朝のニュースの占い風になってるの?」 「んー………気分?」 …意外とお茶目だな。 「そっか。うん、大丈夫大丈夫。ヒソヒソ話してる子の前に行って、 『言いたいことがあるなら言ってみたら?陰で言うしか能がないならどんな男だって寄ってこないわ。ああ、金もらって体売るっていう貴女達の18番なら問題ないわね』 で解決よ!」 「それ、私のキャラからかなり離れてるよ…」 「でも正論でしょ?」 「そういう問題じゃ…」 私は、今日の女子からの奇異の目を風香に告白した。 次第に、相槌をうつ声に明らかに怒りが混じりだして、全て言い終わったらこれだ。 「あんまり女の子と話すのって慣れてないから」 「そうね…中学のときも女の子と話してるユウキってあんまり見てないなぁ。 …でも、私とは今、ちゃんと話せてるよね」 「それは、電話だからと風香は…大切な……」 「大切な……何かな?」 私は迷っていた。友人、とぼやかすのか。親友、と告白するのか。 「……大切な…親…友…だから」 …時間が止まったように感じた。 好きだった男が女に変わり、すぐに恋の相談。泣き言だらけの2日間。 それだけで相手に親友、と言ったのだ。 5秒ほどたち、私は発言を後悔した。やっぱり、調子に乗りすぎたんだ… 風香は私のことを友人Aくらいにしか見れてな── 「親友…私、貴女の親友でいいの?」 凄く、真面目な声。 「え、あのね。私は風香のことを親友だって思いたいけど、風香は無理に私に合わせなくていいんだよ? 風香の親友になる人って、やっぱり風香のことをわかt──」 「やったぁ!ユウキと親友だ」 「えと……風香?いいの?私となんかで…」 「だって親友って、お友達のさらにランク上のところでしょ? 私ね、結城君と想いを分かち合えなかったけど、ユウキと分かち合いたい。っていうか、もうかなり分かち合ってると思う。 だから、親友。ね?……って、あんまり連呼すると価値が下がるか」 凄く…嬉しかった。私は、風香の声を聞きながら、あふれる涙を止めることなく流していた。 結局、具体的な対策は無し。まぁでも、風香のおかげで終業式の今日も私は前を向いて登校できる。 やっぱり女の子の間ではヒソヒソされてたけど、とりあえずはそっちを向いて笑顔作っておいてみせた。 校長がなんだか熱弁をふるっていた気がするけど、ほとんど記憶に残ってない終業式も終わり、私はトイレに寄っていた。 「ユウキ。あのさ、今日この後、何か用事…あるかな?なければ俺と……デート、しよ?」 私がトイレから出てくると、ばったり俊介と出くわした。 …デートって口に出して言われると恥ずかしいな… キーンコーンカーンコーン… 今年最後のチャイムが鳴る。みんな、学校から一時的とはいえ開放されて嬉しいみたいだった。 「ユウキ、これからどっかいかね?」 大輔と、仲のいいグループが私に声をかけてくる。 「ごめん、先約があるんだ…」 「そっか。わりぃ、んじゃ、またな。アレも後で電話するわ」 「ほんと、ごめんね」 アレ。要するに別荘の話だ。 誘ってもらっておいて、私、すごく偉そうだなぁ… 俊介に見張られているように付き添われ、私は自分の家に戻ってくる。 「流石に、昨日大輔と買った服はまずい…よね」 ほぼ唯一の女の子っぽい格好ではあるんだけど… 私は、またいつものように、スラックスとセーターを着込み、玄関から出る。 「お待た……あれ?俊介?」 そこには、誰もいない、静かな住宅街しかなかった。 「…ごめん!遅れた!」 俊介が走ってやってきた。服が、学生服から私服に変わっている。 「あ…着替えてたの?」 私の家から、私が着替える時間で自分の家に帰り着替え戻ってくる。 かなり無理があるはずなのに、俊介は全力で走ってきていた。 「この後、俊介の家に行けばいいんだよ?ほら、汗かいてる」 私はハンカチを取り出すと、俊介は少し顔を近づけて、2,3回鼻を鳴らした。 「わ、そ、そんなに臭くない…と思うから…」 「…~~。すっげーいい匂い。ユウキの匂いだ」 臆面も無くこういうこといわれると… 「…もの凄い恥ずかしい…」 冬の寒さも気にならないくらい、私は顔が熱くなっていった。 俊介も、やっぱり最初は洋服店からだった。 …まぁ、こんな格好の女よりは着飾ったほうがいいんだろうね。 二日続けてだと結構な出費だよ。 「いいよ。俺が出すから」 俊介はそういうけど、これは私に責任があるし。 大輔の時は20分くらい口論して、結局半分ずつという結論に達した。だから、最低半分はださないと… その後、映画を見た。 ギャグ調SF仕立て恋愛アクション歴史ミステリー、という本気でよくわからない謳い文句のハリウッド映画。 『「いいか、ここに3本の矢がある、これを折ると……役にはたたん。資源は有効にな」「ええい、こいつを牢に入れろ!」』 『「てぇへんだ!あねさん事件です!」「ヘチ!十手を持て!」「その時歴史が動いた。ここでヘチと銭型平子の恋が始まったのです」』 『「はぁーたたたたたた」「出たー!あねさんの1秒間に10枚銭投げ!」「ふっ。銭型平子…残念それは私のおいなりさんだ」』 謳い文句どおり、展開が読めない。 ふと、私は自分の左手が、誰かに触れているのを自覚した。 …俊介だ。私が俊介を見ると、向こうも私を見てくる…暗い映画館の中で、目があってしまった。 俊介が笑う。かっこいい顔立ちの笑顔は、完全に女を自覚できてない私でも見惚れてしまう。 『「あねさん。好きっす!」「ヘチ…実は私…ウチュウジンナンダ」「…謎は全て解けた。犯人は…………ヤスだ!」』 気がついたら映画が終わっていた。 俊介に連れられるまま、次はカラオケ。 自分の女声にはびっくりしたが、いつもとは違う気分で歌えるのは新鮮だった。 2時間熱唱し、私たちは少し枯れた声でお店を出た。 「…楽しかったー」 私は大きく伸びをする。 「本当に楽しい?ユウキ」 俊介が私に尋ねてくる。かなり真面目な口調だ。 「ええ。凄く。今日はありがとう、俊介」 だから私は笑顔で答える。 「…よかった。昨日今日のアレで、ユウキ大丈夫かな。って思ってたんだ」 「…うん。でも、友達のおかげで立ち直ったの。今日の俊介との…その…デートも嬉しかったよ。ありがとう、俊介」 言葉では何度言っても足りない気がする。でも、俊介の優しさは普通に嬉しかった。 「あ、そうそう。七瀬の別荘の件な、俺も行くから。ユウキと高瀬も来るんだよな?」 高瀬…風香とよく(私のこと?で)連絡してる俊介は、ごく自然にそう言う。 おそらく、昨日か今日の朝に連絡取ったんだろう。 「うん。お邪魔するよ」 ちょっと広めの屋敷に男女4人のみで生活。 多分、一生記憶に残る思い出だと思う。 「そっか。うしっ。テンション上がってキター! じゃあ、またな、ユウキ。風邪引くなよ」 いつの間にか私の家までついていた。 「うん。俊介も気をつけてね」 私たちは手を振って別れを告げた。 私は、俊介が曲がり角を曲がって見えなくなるまで、彼の背中を見続けていた。 ピンポーン… 「む~…今日はぁ…大輔の別荘に行く日~…」 バタバタバタ 「集合は9時に学校前~…後2時間……おやすみぃ」 ダンダンダン! 「うわぁ!?」 「おっはよーユウキぃ!」 …風香だ。 「風…香?何してるの?ここ、私の家だよね~?」 あー…世界がまだぼんやりしてる… 「ゆ、結城君が朝の…で困ってるから私が…」 「風香?真面目な話、どうしたの?」 私はベッドの上にあぐらをかく。長めの髪が背中越しに動いているのが分かる。 「ユウキは二人から服を買ってもらった。ユウキは元々女の服を持ってない。 ユウキが今日着ていくにふさわしい服がない。私がユウキを着せ替える。楽しい、完璧」 ものすごい理論で…まぁほとんど間違ってないけど、私にまくし立てる。 「さー。だからまずはシャワーを浴びてきなさいっ!」 背中を押され、部屋を追い出される。 「はぁ…」 私は火照った自分の肢体を見る。平均サイズの胸、ピンク色の突起、若干細めのウェストに……私はゆっくり手を伸ばす。 「ん…」 要領は分かる…指の動きも早くなり、左手も自然に胸をまさぐっていた。 指を入れる。前はここで抜き差しして達した。今度は、少し指先を曲げる───体が震える。 「ん…んん…」 少し入れただけなのに…こんなに… 私は指先だけ入った人差し指をゆっくりと動かす。熱い私の秘所を刺激する── 「あ…あっ!……イ…ク…」 ──体に電流が流れる。 私はボーっとした意識の中、天井だけを見つめていた。 「ただい…って風香?」 部屋に帰ると、私の部屋は荒らされていた。 いや、正確に言うと、タンスから下着が、机から参考書が。そしてベッドの下から… 「えーと、『おいはやくしばれ』『びくびく、かんじちゃう』『くすりがきいてきたな』…」 「風香…」 …神様。何の嫌がらせですか?処分しなかった私が悪いんですか? 「ふむふむ。ほぅほぅ」 って熟読してるし… 「風香!」 「わぁぁ!?ってユウキか…びっくりしたぁ…」 「何してるのかな…」 「え?いやぁ。家捜ししてたら偶然見つけてさぁ。 ユウキは…Sに見せかけて、実際もMだと思うんだ」 風香は予想に反してSっぽいね…口には出さないけど。 「さて、じゃあお風呂上りの色っぽいユウキちゃんをメーイクアーップ!」 そういうなり、私のパジャマの上のボタンを一つずつ外していく風香。 結構、恥ずかしいよ…って、息、首に…かかってる… 「ふむふむ…私より…若干げふんげふんな胸だね。じゃあ…この服かな」 ちゃんと小さいと言ってくれていいですよ風香さん。 「下は…ま、私の趣味もあるけど、これかな…って、やっぱり、『ない』んだね……まぁ、あったらあったで大問題だけど」 「って、どこ触ってるの風香!」 流石に、男のときですら他人に触れられたこともないのに…これは流石にビビる。 「ごめんごめん。うん、出来た。後はお化粧もしよ。したこと無いでしょ、今まで」 無い。流石に社会に出たら最低限はするべきかなぁ、と思って知識くらいは集めてるけど… 母親は化粧品をいくつかくれたけど、何をどれだけどうすればいいのやらサッパリ。 「ユウキは肌が綺麗だから、そう上に塗らなくていいかな。ルージュよりもリップでサッと。 後は髪か…うーん……このままストレートのほうが一番いい、かな?よし、出来たよ」 と、鏡を見せてくる風香。 …うん、女の子の顔──認めたくないけど自分の顔だ。 「お、これで全員そろったな」 集合時刻6分前。高校の校門前に4人が集まる。 私が姿を現すと、大輔も俊介も一瞬だけ、驚いた表情を見せた。 ……こういうのって、二股っていうんだよね…ごめん。 「で、どうやって行くの?電車?」 「ああ、いとこが迎えに来てくれるんだ。車で…1時間弱かな?」 と、そんな時に、車のファンクションが鳴らされた。 紺色のバン。運転席の窓を開け、20歳後半くらいの男性が顔を覗かせた。 「おら、迎えにきてやったぜ。寒いからさっさと乗った乗った」 大輔のいとこらしい人に促され、私たちは車に乗り込んだ。 助手席に、女の人が乗ってるのに気がついた。バックミラーごしに目が合う。 大人びた、その女性は、私に微笑みかけてきた。 「あれ?圭一さん、その人は…」 大輔のいとこ──どうやら圭一というらしい──は、タバコを口にくわえる。 「ああ、お前ら送ってった後は、さらに奥に行ってこいつスキー三昧さ」 「恋人さん…ですか?」 私は恐る恐る尋ねる。 「ええ、そうよ。貴女……どうやら私と『同じ』ね」 助手席の女性が薄く笑う。 『同じ』……つまり? 「由紀は、元々、雪人っつてな…まぁ、後は分かるか。 大学んときに知り合って、付き合って。もうそろそろ結婚でもするか?」 圭一さんが冗談でも言うように説明する。 「結婚ってのはそんなに簡単なものでしたっけ、と」 「いや、お前だったら、こういうニュアンスも受け取ってくれると思ったのさ」 見た目以上に二人の仲はいいらしい。そうこうしてる間に、車はエンジンで揺れながら発進する。 「そうねぇ…ま、一生面倒見てくれるならケイで我慢しますか」 「よし、来世も面倒見てやろう。って、次左折でよかったっけ?あれ?どこが高速の入り口だ?」 「二つ目の信号を左折。その後3つ目の交差点付近よ」 由紀さんは手早く地図帳を見ている。そうか…こうして、『変わって』も想い合えるんだ… 決して都会とは言えない街から、次第に建物が少ない景色に変わっていく。 午前10:37分、大輔の叔母夫婦の別荘に到着した。 「どうもありやとやんす」 大輔が代表して礼を言う。 「ああ、まて。大輔、手土産を忘れていた」 と、圭一さんは大輔に何かを手渡す。 「……って!俺らは別に─」 「まぁ、ガンバレ」 圭一さんたちは笑いながら去っていった。 「?何もらったの?大輔」 圭一さんの車を見送った後、私は大輔に尋ねた。 「あー…………コンドーム、一箱……」 …コメントのしようが無かった。 大輔はとりあえずそれを鞄に入れ、ポケットから鍵を取り出した。 「んじゃ、開けるぜ」 木のドアがゆっくりと開かれる。 私たちは一歩足を踏み入れ……その埃の山に立ちすくんだ。 「そうね…しばらく使われてないんでしょ?」 冷静なのは風香。 「とりあえず…使う部屋から掃除するか、掃除道具はどこかな…」 行動的なのは俊介。 「とりあえず居間にスペースを作ろう。多分、階段下に掃除機とバケツくらいあると思うけど…」 指揮するのは大輔。 …って、そうなると私は蟻のように働かないと。 居間、キッチン、トイレにお風呂。それから二階に割り当てられた部屋、廊下とストーブ、電気系統。 全て掃除し終えるころには日がほとんど暮れていた。 「そろそろご飯の用意しないとね…とりあえず、私とユウキで近くのスーパーに行くから、 東君はお風呂、大輔君はお米の準備お願いね」 こういうとき、女の子って強いなぁと思う。 「ん。でも、道分かる?それと変質者にはくれぐれも…」 「大丈夫よ。そんなに遠くは無いから。どっちかが変質者に襲われたら、もう一人が叫ぶから」 と、風香は私の腕を取る。 風香の言ったとおり、私たちは何の問題も無く夕食の材料を買ってきた。 「まぁ、こういうのの最初の日はカレーだよね」 私はジャガイモの皮をむきながら話す。 …風香は泣いていた。 「風香?どうしたの?風香!?」 「違う……玉ねぎ…」 …指差す方向、まな板にさく切りされてる玉ねぎが…私はほっと息をつく。 「良かった」 「何が?」 「風香に泣かれるの、嫌だもん。風香に哀しい想いさせるのは…」 ──風香が私に飛びついてきた。 私は、風香の匂いを感じながら、風香の背中を強く抱きとめ──がたん、という音に顔を上げる。 「あ…えーと………お風呂、沸きましたぁ!失礼、しましたぁ!」 と、叫ぶなりダッシュで台所から逃げていく俊介……後で謝っておこう。 風香を離し、二人で笑いあった後、調理に戻る。 カレーとサラダのシンプルな夕食はは、そこそこ好評だった。 そして、私たちはお風呂に入る。 レディーファーストだ、と言われ、さらに風香が私を強引に脱衣所に引っ張っていくから私が一番風呂に…うーん…レディー…かぁ。 脱衣所から一歩足を踏み入れると、風呂場はかなり広かった。まぁ、お屋敷全体が結構な広さだから予想はついていたけど… シャワー口が2つ、7人くらいは同時に入れるくらいの湯船。おまけに…外につながるドア? ドアの向こうに足を伸ばしてみると、そこには露天風呂が。雑草も生えないようにされているらしく、そこは綺麗な空間だった。 私は冷えた空気を感じ、ドアを閉め、髪を洗おうと顔を上げ……全裸の風香を目の当たりにした。 「ふふ、ふ、風香!」 「どうしたの?今は『女同士』でしょ?」 「い、いいいいやだって、風…風香っ、風香の…裸」 「あら、欲情しちゃった?」 OK。冷静になれ。もう私は女で、2週間自分の裸は見たんだ。いまさら風香の裸…くら…い。 「じゃあ、背中流しっこしよ」 …私が男だったら理性、保ててない、ね。 「月、綺麗だね」 風香が空を見上げる。今日はいい夜空だ 「露天風呂って気持ちいいよね」 そう、私たちは今、露天風呂に入っている。 「そうね、露天風呂は雰囲気出るわね。お酒が飲みたいくらいに」 「って、風香、飲めるの?」 「ううん、飲んだこと無いわよ。気分的に…そんな感じかなぁ。って」 まぁ、確かに雅ではある。風香なら絵にもなるし。 「ユウキ、後悔はしてない?」 「後悔?何に?」 風香は私を見る。真摯で綺麗な瞳だ。 「ここに来たこと」 私は風香の瞳を見つめ返す。吸い込まれそうな瞳に真っ直ぐ向き、 「後悔なんてしない。だって私が進む道だもん。胸を張って生きるの。それが、貴女と大輔と俊介に誓ったことだから」 その答えに、風香は顔をほころばす。 「そう。まぁ、あんまり胸、ないけどね」 「むぅ。風香ぁ」 私たちは二人で笑いあった。 笑い声が、空の星にまで届く、そんな気もする月夜だった。 「つーことで、明日から大いに遊ぶので、今日は皆さんおつかされんした!」 大輔の音頭で(ジュースだけど)乾杯する。 今日は、適当にして、明日……クリスマス・イヴから遊んで勉強して… 「ぁふ…」 私は小さくあくびをする。 「じゃあ、寝よっか、ユウキ」 風香に促され、私もジュースを飲み干し、流しに置いて2階へと上がっていく。 事前にお願いしたとおり、私と風香は同室になっていた。 私たちの部屋は、ベッドが二つあり、外の景色がいい部屋だった。 「おやすみなさい、ユウキ」 「うん、おやすみ風香」 私たちは電気を消して、睡魔に身をゆだねる。 「……はぁ……ぁ……ぅ」 息が…苦しい… ぴちゃ…ちゅ……くにゅ… 湿った音がする……何?私…どうし…… 「!!?」 薄く開けた目に飛び込んできたのは、はだかれたパジャマと、私の胸を舐める…風香。 「風香?な……にして…」 「ユウキ……好きだよ。ユウキぃ」 風香の声は甘い。夢を見ているような声だ。 「風……香…?んっ」 私の両肩の横に手をつき、私の目の前に顔を持ってくる風香。 唇も目も濡れ、官能的だった。 「ユウキ…ごめん。でも…一度だけ…ユウキが欲しい。 ユウキと触れ合いたいの。ごめんね…変態で……」 私は、そんな泣きそうな風香を前にし……風香にキスをした。 「風香。もう、私は風香を選んであげることは出来ないけど…風香を受け止めることはしたい 大丈夫だよ、風香。おいで」 私は風香を引き寄せる。風香の鼓動が、熱が、吐息が…私に伝わってくる… 風香は、私の胸を両手で優しく包む。 そして、顔を私の足の間にうずめ、熱い吐息をついていた。 「ぁ…だめ。そこは…汚い…ょぉ」 「ユウキは…私のも汚いって思っちゃう?」 「風香のは…綺麗…だよ」 「じゃあ、ユウキのも……ん」 風香が舌を出す。私に…風香の舌をあてがう… 「ぅぁっ!んっ」 風香の暖かい舌が、私を刺激する。出そうになる声を手で塞ぐ。 「ふふ。ユウキのクリトリス」 ──一際激しく、体に電気が流れるような… 「~~~~!!!!あ…はぁ…」 イっちゃった…頭の中、真っ白… 「ふふ。次は、指、入れてあげるね。もっとユウキのかわいい声、聞かせて」 今度は、指で触る…そして、くちゅ、と水音を立てながら、風香の白い指が…私に… 「熱い…ね」 そのまま、指を外にだし、口に咥えた。 「ユウキの…味だね」 私は、ただでさえ熱い顔が、火が出るくらいに赤くなっていた。 風香の唾液で、ヌラヌラとした指を、再び私にあてがい、今度は2本、入れた。 「ふぁっ!?ぁ……くぅ」 初めての感じに私は…何も考えられずに、風香を受け止めていた。 「このまま…動かすね」 風香は指を、初めはゆっくり…次第に速さを増して。私の中をかき乱した。 「あぁ!ぁっふっ…ああぁんぁっはぁっ」 声が、我慢できずに出る。まるで私の声じゃないような声が響く。 微かに目を開け、風香を見ると、彼女は左手で自分を慰めていた。 私は、そんな風香に声をかけようとし─── 「あっ!ああぁぁっ!イク……イっ!……ぁ…は…はぁ…はぁ…」 盛大にイってしまった。 「かわいい、ユウキ。でも…まだ…」 「風香…違う……今度は…」 私は体を起こし、風香をベッドに押し倒した。 「風香…濡れてるね…私がしてあげる…」 私は風香にされたように、指をゆっくりと風香へと挿入していく。 「ぁ…ユウキぃ…」 人差し指と中指を、風香の綺麗なピンク色の間に入れる。 指を左右に動かしてみたり、指先を曲げてみる。 「あっ…ぁぁん…んんっ!ふぁぁ…らめ…ぇ」 風香の目も潤んできている。 私は、指を上下に動かし、風香の膣を刺激する。 「はぁぁん。んっ……あっ…ぁぁっ……あ!あ、イ、イク…」 そうして私は指を止める。 「ユウキぃ……」 「ふふ。朝、Mだって言われたからしかえしだよ。イきたい?風香」 私は舌先で風化の乳首を弄ぶ。左手に触れる風香の胸は、弾力があり、さわっていて気持ちがよかった。 「イきたいよぉ…いじわるしないでぇ…」 「うん。わかったよ。風香」 私は風香にキスし、再び指を入れる。そして、左手で風香のクリトリスをこする。 「あっ!?あああっ!そこは…ひぅ…ぁぁ…ぁん…ぁああああ! イ…イク!イクよ!ユウ…キ、イ……ぁ!ぁぁああああぁぁあっ!!」 風香の体がビクんとはねる。そうして、3回くらい小さく揺れ動き、風香はベッドに体を預けた。 「…?風香?」 風香は、定期的な寝息を立てていた。 私は、風香の愛液と汗をティッシュで拭き、掛け布団と毛布をかけてベッドから出た。 「汗…かいちゃったなぁ…」 私は、換えの下着を持って脱衣所に行き──ギンギンにそそり立った大輔の一物を目の当たりにした。 「え…ユウキ…?」 「ごごごごご、ごめんなさい、わ、わわわた、しししあ、あのね」 そのまま、下着も放って私は逃げ出していた。 「はぁ、はぁ……ふぅ。まさか…大輔に会っちゃうなんて…あんな後に……」 思い出し、私の顔はさらに真っ赤になって行った。 「~~~!と、とりあえず……そう、お手洗いにでも…」 私は、置いてあるスリッパや、ついてる電気に気づかずドアを開け──通常時にはあり得ない長さのを握っている俊介に出くわした。 「な…ユウキ…?」 「なななごご、ごめんなさいです!」 流石に二回目、私も即座に逃げ出してしまった。 「……はぁ。おどろいたぁ」 台所で冷えた水道水を飲み干す。 次第に思考がクリアになっていく。 「えーと…ユウキ」 突然声をかけられ、恐る恐る振り向いてみると…やっぱり大輔と俊介だった。 「…えーと…さっきは……悪かった。 その……お前と高根の…その、声が聞こえてきたんだよ」 「私と…風香…の………!!!」 私たちの部屋を挟むように、二人の小部屋がある。確かに聞こえる可能性は考えられたはずなのに… 「その…なんだ」「…つまり…」 「「すいませんでした!」」 二人は一斉にあやまり、そして脱兎の如く逃げ出していった。 一人残された私は、恥ずかしい思いでいっぱいだった… 目を覚ますと、見慣れない天井があった。 「うー…」 寝起きに弱いのは男でも女でもあまり変わりは無いらしい。 「今…何時ぃ?」 目覚ましへと手を伸ばす── ──ふにゅ。 …ずいぶん柔らかい目覚ましだね。そう、まるでマシュマロのような、ぬいぐるみのような…… 「……そ う い え ば !」 光の速さで覚醒する。予想通り。 私は風香の胸をつかんでいた。 「OK。まだ風香は起きてな──」 「きゃー。ユウキにおかされるー」 明らかに棒読みなその悲鳴に、私はあわててベッドから転げ落ちる。 「わ、ユウキ?大丈夫?」 後頭部をかるく打ったが、あんまり痛くはない。 「大丈夫だよ…それより……ごめん」 私は体を起こしながら謝る。風香が手を差し伸べてくる。 その白い手に、私はふと、昨夜のことを思い出してしまう。 「ユウキ、昨日はごめんね。もう大丈夫だから。 …私に負い目とか感じてたら、今度は本気で犯すからね」 少し頬を膨れさせる。友達──親友となった今でも、やっぱり風香はかわいいと思う。半ば性的な意味で。 「おはよー二人とも起きてたんだ」 洗面所に行くと、大輔と俊介が顔を洗っていた。 「あ…二人とも…おはよう…」 私も挨拶をする。ああ…昨夜のことがフラッシュバックする… 「あぅお…おはよう、ユウキ、風香さん」 「えーと…おはよう。ユウキに高根」 大輔も俊介も、やはりどこかぎこちない。 風香は、そんな二人…と私を見て、首をかしげている。 朝食は簡単に、トーストとベーコンとレタスにトマト。 それから、俊介のこだわり珈琲でまったり。 『…と、真っ向から対立する図式になっています。これに対し日本政府はコメントを出さず…』 ニュースは相変わらず、あまりテンションの上がる内容じゃない。 「っていうか、二人ともすごい形相なんだけど…?」 風香は二人の顔色を指摘する。 確かに、疲れているような表情だ。 「眠れなかったの?あの後」 私は珈琲をすすりながら聞いてみる。 二人は、うっ。と体をやや引かせ、その通りであることを無言で証明した。 「ふーん……まぁ、夜中騒ぐのなら、お昼に眠ったらどうかな? その間、私たちでケーキ作ってるから」 「ケーキ…?クリーム……ミルク………!!!」 「大輔?鼻血!ちょ…俊介も!?」 私は二人の鼻にティッシュをあてがう。 「ふむふむ。重症ですな。わかった。ユウキ、マッサージするよ」 「マッサー……それは逆にヤバイかと…」 「そ、そうそう。だだ、大丈夫だから…さ」 大輔も俊介もあわてる。風香は、つかつかと今まで歩いていき、カーペットの上を指差した。 そこに寝ろ。と、目がその筋の人を思わせるくらい怖さを含んで物語っていた。 うつ伏せになった二人にマッサージしてから5分。 小さい子を寝かしつけるかのごとく、二人は寝息を立て始めた。 「流石に、2階まで連れて行くのは重いから、ソファーに寝かしましょう」 風香の提案で、二人がかりで一人ずつ、ソファーの上に寝かせ、毛布をかぶせた。 「エアコンはどうする?暖炉も使えると思うけど…」 私はリモコンと薪を持って風香に尋ねる。 「うーん…陽の当たるところだし、大丈夫…だと思うわ。寒い?ユウキ」 私は首を振る。 「風香は?寒くない?」 「大丈夫よ。それより……あの二人、どうしたの?もしかして、何か進展があったの?」 進展……アレを進展と言うべきか。いや、一部の部位が伸展しはしたが… 「教えてよ~ユウキ~」 …こうして親密に相談に乗ってくれる風香だから。隠し事は良くない…か。 「実は……」 「あ……はは…」 風香は苦笑いだ。まぁ、昨日のあの声が漏れてた。ってのは…恥ずかしいよね… 「…ごめんね。ユウキ」 何度目になるかわからない、風香のごめんね。 「ううん。あの時、私も風香を抱きたいって思ったし、その後だって、私が二人に会わなければ、……して普通に二人とも寝てただろうし。 風香は何も悪くないんだよ」 風香は、自分のあえぎ声が聞かれたことより、私を気遣ってくれる。本当に優しくて、嬉しい。 「風香。ケーキ…作ろ。とびっきりおいしいの」 私は風香の手をとる。 風香は…笑顔でそれに答えてくれた。 結局、二人が起きたのは午後3時を過ぎたころだった 荷物が多いから、と、みんなで買い物に行った。 外はやや雲が出始めていたが、降らないだろう、という予報を信じ、私たちは家から離れた。 スーパーで、それぞれが必要だと思うものを買う、ということで別行動を取った。 「ユウキ」 ふと、声をかけられる。声の主は、俊介。 「ユウキは…ずいぶん真っ当なのを選んでるんだな…」 籠の中を見て、俊介は素直に感心してるようだった。 「風香と事前に買うものは協議したから。分担してるんだよ」 「そっか。ユウキさ、下手な女子より女の子っぽくなってるよな」 「…それは、褒めてるの?それともけなして…?」 私が眉をひそめて言うと、俊介はあわてて取り繕う。 「あ、いや。その……改めて、かわいいな。って…そう思っちゃって…」 …目の前で、そういうことを言われると……顔が真っ赤になるよぉ… 「じ、じゃあ、また後でな、ユウキ」 あわてながら俊介は立ち去る。途中、つんであったダンボールを蹴飛ばすが、幸い、中の商品がこぼれたり。ということは無いみたいだった。 「あ、ユウキ」 籠を手に持った大輔と、ばったり出会った。 「って、それ、お酒じゃない」 私でも分かる。缶ビールにチューハイ、カクテル。それにワイン。 「ユウキを信頼してるから、食べ物系は任せちゃおう。と思ってね。 ユウキさ、かなり家庭的っぽいから、安心できる存在だし」 「…って言っても、私、今まで台所に立ったことなんてほとんど無いんだよ?」 「そうか?まぁ、俺はユウキの手料理だったら何でも平らげる自身はあるぞ」 …って、凄くときめく発言…嬉しいけど…やっぱり恥ずかしい… 「まぁ、今日は楽しむぞ。じゃ、ユウキ、またな」 そのまま、おつまみコーナーに消えていく大輔。 お酒かぁ……のめるかなぁ? スーパーを出るころには、白く曇った空がどこまでも広がっていた。 「…寒」 冬の冷たい風が身にしみる。 みんな、白い吐息を吐きながら、4人そろって家路に着いた。 重い荷物を玄関に降ろし、私たちは床に倒れこんだ。 「…ちょっと買いすぎたかな?」 私が苦笑いまじりに言うと、みんな苦笑。 「ま、まぁ。あまったら明日、明後日に使えるしさ。結果オーライだって」 とっさに大輔がフォローを入れる。 とりあえず、悲鳴を上げてる両腕をさらに使い、私たちは冷蔵庫前まで買ったものを運んだ。 「えー、というわけで。今日は無礼講ということでございまして…」 「元々、礼なんて無いですよー」 大輔の音頭に俊介の合いの手である。 「ごほん。えー…中略。今日は楽しみましょう、かんぱーい!」 一斉にプルタブを開ける音が鳴る。そして、中空でアルミ缶同士がぶつかり合う。 「───苦っ!」 私は、缶ビールを一口飲み……その独特の味に顔をしかめた。 「ユウキ、こっちにしてみたら?」 風香が、カラフルな缶を手渡してくれる。 ああ、あの某総理(大嘘)のいる二人組みの芸人や、結構なお年の双子のオカマさんがCMやってる缶カクテルだ。 「んく…んく………ふぅ。うん、こっちは飲みやすいかな」 風香は小さくピースする。 「えーじゃあ……Mパーティするか?Sブラザーズするか?」 …活字だと卑猥な感じがする……が、TVゲームの話だ。 しかも、ハードがゲーム^3ではなく、N6.4である。一つ…いや、もう二つも前の世代のハードなんだけど… まぁ、問題はハードでもゲームでもなく、一緒に遊ぶ友人だから。 1時間もすればみんな、大はしゃぎだった。 「あー。また負けたー。あーずーまー。手加減しろー」 風香はかなり出来上がりつつあった。 「ユウキ。気持ち悪くないか?」 少し心配そうな顔で私を見てくる大輔。大輔は、少しだけ顔が赤かった。 「うん。大丈夫…だよ。ちょっとふらふらするけど、今はジュースにしてるから」 「そっか。苦しくなったりしたら、ちゃんと俺でも誰でもいいから言うんだぞ」 大輔の心配に、私はうんと首を縦に振る。そんな肩を、後ろから抱きつかれた。 「ユウキぃ。もう私が勝てるのはユウキだけぇ」 風香だった。 私が振り向くと、風香は缶チューハイをこくこくと飲み───そのまま私にキスを…した。 「んん!?んー」 私の口に流し込まれるアルコールと風香の唾液。 少し舌を出し、糸を引きながら私から顔を離す風香。 「な…風香?」 一気に熱が頭にくる。 「ユウキ、ゲームしよ。ゲームぅ」 要するに、風香は酔っ払っていた。 「だ、大丈夫か?ユウキ」 俊介があわてて私に寄ってくる。 「う、うん。量はそんなに無かったから平気」 むしろキスされたことで、昨夜のことを思い出したが、よく見れば、風香はその辺においてあったぬいぐるみにもキスをしていた。 「…風香って、酔うとキス魔になるんだ……」 私は風香に促され、彼女の近くまで歩み寄り──窓の外の景色に目を奪われた。 「うわー。ねぇ、雪だよ。ホワイトクリスマスだよ」 私が指差す窓に、みんなは視線を向ける。そして、おおっ。と声を漏らす。 白く降り注ぐ結晶。街にいるときには、2月に時々降るくらいの冬の景色。 その綺麗な白色を、私は決して忘れないよう、深く記憶に刻み込んだ… 12/28。クリスマスも終わり、安くなったケーキも買って食べて。 そうして大晦日までぽっかり開いた空白の時間。 私たちは、宿題や街探検、雪合戦や雪だるま作りで時間を費やしていた。 そんな中、風香が私に一言。 「ユウキ。御節つくろ」 …おせち?私たちだけで…? 「そんなに豪華にしなくてもいいけど、とりあえずは形だけでも…ね?」 「うーん、作ることには反対しないけど、問題は、何をどうすればいいか、って分かるの?」 「えっと、ある程度分かるから、それだけでいいと思う……だめかな?」 反対…なんて出来るわけ無い。私は笑顔で首を横に振る。否定の否定──つまり、元に賛成である。 「材料、ギリギリだったね…」 流石に年末商戦である。おせちに必要なものはかなり数を減らしていた。 それでも、紅白かまぼこや数の子が買えたことは喜ばしいことだった。 「ああっ!」 突然風香が叫ぶ。 「な、何?」 ものすごくびっくりした。真横にいるだけに、声もよく響く。 「じ……重箱…忘れてた」 御節といえば重箱……って確か… 「確かこのあたりで……あ、あったよ風香」 私は和紙に包まれた重箱を、椅子の上に乗って棚から取り出す。 「──え?」 そのまま、私は背中から落ち……なかった? 「ユウキ。大丈夫?」 私を抱きとめてくれたのは俊介。 「こういうときは呼んでくれればいいのに」 確かに、私たちでは椅子に乗らなければ届かないが、俊介、大輔であれば手を伸ばせば届く…でも 「ごめんね。自分でできるコトはなるべく自分でしたいの。受け止めてくれてありがとう」 …私はそう答えていた。 夕食後、私は風香に相談していた。 「…なるほど。要するに、断り方やタイミングが難しい。と」 「うん……私なんかに好きだ。って言ってくれる人を拒否するのって、凄く…自己嫌悪」 「タイミングかぁ。ちょうど節目のときだからね…新年直前に言うのもばつが悪いし、明けて帰っちゃうと言い出しにくい。 おまけに新年最初がそれだとテンションも下がりっぱなし。難しいわね…」 「でも、ずっとこのまま。ってわけには行かないよ。二人に失礼だし…そんなうじうじグダグダの女の子なんてきっと嫌いになっちゃうし」 風香はクッキーを一つつまむ。 「あの二人はなかなか嫌いにならないと思うけどね。ユウキにぞっこんだし。 まぁ、だからユウキみたいな、他人の気持ちをまず考えるような子は、こうして悩んじゃうんだろうけどねー」 他人の気持ちをまず考える……そうかな。いつだって私は自分のことばかり考えてる嫌な子だと思うけど… 風香は決して、人の嫌がることを言わない。まぁ、悪いところを直すように、と注意することはよく言ってくれるけど。 「とりあえず……ふーかちゃん珈琲飲みたいなー」 要するに、気分転換しよう。という、風香の気遣いである。 半分くらいは、クッキーのお供が欲しいというのもあるだろうけど。 「わかった。淹れてくるから少し待っててね」 …どちらにしろ、インスタントコーヒーだ。ポットのお湯を注ぐだけ。 「ごめんねー。ありがとー」 風香の明るい声で、私の重い気分も心なしか軽くなる。 私は風香に感謝しながら、一階の台所に駆けていく。 台所でばったり。私は俊介に出くわした。 私を抱きしめる手を離す。 外の窓や廊下のドアがカタカタ音を立てていた。 「あ……じゃあ、ユウキ。おやすみなさい」 俊介は、そのまま私に手を振り、台所から立ち去っていった。 「お帰りなさい。遅かったね?」 部屋に戻ると、私は風香のベッドの上、風香の目の前に座った。 「…そう、何か、あったのね」 風香は真剣な表情になる。私は、真っ直ぐと風香の目を視る… 「うん…あのね…」 「……なるほど。それは…」 私が全て言い終えると、風香は大きく息をついた。 「よしよし…ユウキ」 私の頭を撫でる風香。私は、そんな風香に手を伸ばし、胸に顔をうずめた。 「風香ぁ…私……私ね」 私は何を言おうとしたんだろう。ただ、私はそのまま眠ってしまっていた。 風香の匂いと、もう一人…誰か分からないけど、女の子の匂いがしたような気がした… 「大晦日。はい、大晦日といえば?」 風香から俊介。 「大掃除?はい、大晦日といえば?」 俊介から私。 「えと、紅白歌合戦?はい、大晦日と…いえば…?」 私から大輔。 「……除夜の鐘」 最近、大輔がどこかよそよそしく感じられる。 原因は……やっぱり私なのかなぁ… 「さて、じゃあ…ユウキと風香さんは御節作り。俺らは大掃除いってきまーす」 そういって、大輔は見た目は明るく居間から出て行く。 俊介は、私たちをちらっと見て微笑してから大輔の後についていった。 「ユウキ?本当に大輔君のこと、わかんないの?」 「うーん…何か悪いことしちゃったのかなぁ…わかんないよ」 風香はお煮しめを、私はかまぼこを切っている。 「やれやれ…ね。でも、本当に手伝わなくていいの?」 「うん。ごめんね。これは私が決着つけることだから。 今まで散々風香に頼ってきたのに、この体たらくで…本当にごめん」 風香は首を横に振る。その目は、本当に私を信用してくれている瞳だった。 私は、切り終えた紅白かまぼこを重箱につめていると──大輔の、怒った声を聞いた気がした。 「…相変わらず派手な衣装だよね、K林S子さんって」 時刻は午後10時を回ったところ。今年も後2時間を残すだけ。 「あー……来年の大河って何だっけ?」 大輔が頬杖をつきながら聞いてくる。 「覚えてないけど、江戸時代の末期の奥の話。かな」 私はそれに答える。すると大輔は、そう。とだけ言って再びTVに目を向けた。 『さぁ。今年もトリを飾るのは、北島先生です、北島S朗で祭!』 気がつけば11:40。司会者が熱のこもった声で演歌界の大御所を紹介する。 「もうすぐ今年が終わるのかぁ」 俊介が時計を見ながら口にする。 画面の中は凄い紙吹雪だった。 「とりあえず、年を越したら、体を清めてしばらく休んで、近くの小さい山の頂上で日の出を見る。だな」 大輔がスケジュールを確認する。 そういえば私、初日の出って見たことないなぁ。 ふとTVを見ると、僅差で赤組が勝利するところだった。 そうして、年末の風物詩は、波が引いていくようにフェードアウトしていった。 ──…ン。ゴーン……ゴーン。 「あ、除夜の鐘」 108の煩悩を打ち消すという、除夜の鐘。 でも、私の中には、来年に持っていかなければならない煩悩が、一つだけあった… 「んじゃ、山の上までしゅっぱーつ」 午前4時、かなり早めに私たちは山に行こうとする。 「あ、ごめん忘れ物しちゃった。先、行ってて」 「悪い、トイレっ。ふう…高根と一緒に行くから二人で先行ってくれ、スマン」 そう言って、二人は靴を脱ぎ捨て、二階とトイレに駆け込んだ。 「……大輔?」 大輔は少しだけ渋い顔をしたが、すぐにやれやれとため息をつき、私を見た。 「しゃーない。じゃ、行くか。ユウキ」 私は、大きく、力強くうなづいた。 対して高くも広くもない山。 私たちは、その山道を、おそらく15分くらいは歩いていた。 「大丈夫か?ユウキ。疲れたら休憩するぞ?」 一歩先を行く大輔は、私に優しく振り返る。 「大丈夫…だよ。後、半分…くらいなんで…しょ?」 流石に、息も上がってきたが、筋力としては大丈夫である。そんな時… 「雪?……って、めっちゃ吹雪いてきやがった!」 白く冷たい雪が横殴りに、たくさん降り注いだ。 「ユウキ。大丈夫か?手、つなぐぞ」 大輔は私の手を取る。手袋越しだけど、確かに大輔の暖かさが伝わってきた。 「くそっ。駄目だ。これじゃ前に進めねぇ」 一般的な冬の雪山。ではない。急いで降りればすぐに民家はあるし、何日も吹雪くことはない。 だけど、私たちは横殴りの雪にさらされていた。 「…大輔、あれ…」 私が指差す方向に、小さな洞穴が見えた。 大輔は、私の手を引き、洞穴まで一気に走った。 洞穴はそこそこに広く、奥行きは少ししたら行き止まりだった。 「とりあえず…ユウキ、ちょっとお前はここで待ってろよ」 「大輔?どこに行くの?」 「焚き木拾ってくる。心配すんな。すぐそこでかき集めるだけだから。 目がいいお前の、目が届く範囲にいるから」 大輔はそう言って、再び吹雪の中に突っ込んでいった。 「…あったかい」 2分もしないうちに、大輔は拾ってきた焚き木と、持っていたライターで焚き火を作った。 焚き火を挟んで向こう側。洞穴の外はまだ吹雪いていた。 「…風香たち、大丈夫かな」 私がポツリとつぶやく。それが、始まりだった。 「風香、じゃなくてお前が心配のなのは東だろ?」 トゲのある口調。何でそんなコト、言うのかなぁ。大輔。 「俊介も心配だけど…どうして?何でそんなこと言うの?」 「じゃあ、何で俺にはっきり断らない!どうして黙っている!」 「何?大輔が何の事言ってるのか、わからないよ」 「俺はな!お前と東が抱き合ってるのを見たんだよ!」 ──それは、3日前の………でも。違う。 「違うよ…違う…」 「何がだ!ああ、もう俺も自分自身に腹が立ってきた!何でユウキにばっかり文句言って──」 「違う!私……私、俊介とは付き合わないの!」 …音が止まった。外の吹雪も、側の焚き火も。 ……大輔の怒号も呼吸も…時間が止まったように、全ての音が消えた── 「私、あの夜、俊介に偶然会ったの。それで……『答えを聞かせて欲しい』って言われて… 私、気づいたの。大輔が好きだってことに。だから…俊介に、ごめんなさいって… そうしたら、俊介は、『せめて一度、抱きしめさせて欲しい』って言って…それで…」 「…俺が見たのは、その光景…ってことか?」 大輔の声が…聞こえた。 私はうなづいて答える。 「でも…次の日の夜、東の部屋から…その……喘ぎ声が…」 「あれ、風香よ。風香、俊介のことが好きで…私が断ったからって、俊介の部屋に行って… 暫定的だけど、恋人になったんだって」 大輔はポカーンと、口を開いたまま固まってしまっていた。 そして、私は、二人の転機を告げる一言を言ってしまった。 「そのさ…声で、私じゃないって。分からなかったかな?」 「…分かるわけねーだろ」 「そ、そうかな。元の声も結構違うと思うし…大輔だったら分かるかなぁって…」 「…分かるわけねーよ!誰とヤったこともねーのに!」 ………え? …16歳の誕生日に寝て起きたら女体化する。 私の誕生日が12/7で、私は女になった。大輔の誕生日は確か……1月の…7日… 「って、あと一週間じゃない。何で?だって大輔…」 「そうだよ。童貞だよ。だから誰の声なんてわかんねーんだよ」 …私は息を呑む。ドキドキする心臓を抑え…私は上着を脱ぐ。 「じゃあ……確かめよ?私が処女か。あの声が私のだったか。私の想いが嘘か…本当かを」 上着を全て脱ぎ、ブラジャーだけになる。不思議と寒くない。 「…それでお前がヤってたら。俺はいい笑いモンだな」 大輔は動かない……私は、知らず知らず涙を流していた。 「大輔……馬鹿!何が私のこと信頼してるよ!私のどこが好きになったって言うのよ! 馬鹿!馬鹿!そんないくじなしの大輔なんて大嫌い!私を泣かせる大輔なんて…大ッ嫌い!」 叫んでいた。力の限り、声の限り。泣きながら叫んでいた。 そんな私の、露出した肩に…手が触れた。 「ごめん…ユウキ。俺が…本当に馬鹿だった…その…すいませんでしたっ!」 私は首を振る。 「ううん。ごめんね。大輔。大輔のこと、考えてあげられなくて」 私が笑顔になると、大輔もつられるように笑顔になった。 「あー…えっと……それで…」 大輔は、私の(あまりない)胸に目を向けている。 私はそっと、大輔に口づけた。 「え……」 大輔は、何度も瞬きをしている。 私は、自分がかなり大胆になってるな。って思いつつ、冷えた岩肌に背中をあずけ、仰向けに寝そべった。 「大輔……私で…いいかな?」 「…その前に。そら、これ敷け」 そういって、大輔は私の服と自分の服を手渡してくる。 「冷たいだろうし、それに…痛いだろ。今から…するんだったら」 照れてる大輔が可笑しく、私は笑いながら二人分の服を敷く。 「ユウキ。する前に確認するぞ。 ……後悔はしないな?」 「うん。大輔こそいいの?一ヶ月前は男だった私でいいの?私、貴方のこと離さないよ」 「今、目の前のお前は、どこに出しても恥ずかしくない……俺の、女。だ」 そうして、私たちは。恋人のキスをした。 「やっぱり、大輔も胸は大きいほうがいい…よね?」 丁寧に胸を揉んでくる大輔に、私は聞いてみる。 「ユウキ、かわいい」 「ひゃぅ!?吸っちゃ…ぁん」 暖かい感触が、胸の先から体の隅々まで快感を与えてくる。 「ひぅっ…ぁ…ぁぃ…いぃよぉ…だっ…めぇ」 無言のまま舌で私の乳首を弄ばれる。 「ユウキ…もう濡れてる」 大輔は私のショーツの上から、大事な部分を触ってくる。 「ぁんっ。ぁ…はぁ…ぁぅ」 「…脱がすからな。ユウキの、女の子の部分。俺に見せて…」 ショーツを下ろされ、大輔は私の股の間に顔をうずめる。 「はぁん!舌ぁ…だめぇ……そこ…はぁ……ぁああ…ぁぁああああぁぁ!」 凄い勢いで私の体は跳ねる。 「イっちゃったな。エロエロだな、ユウキは」 「だいすけぇ……んっ…は…ぁん」 「次は指、入れるからな」 キスをされ、さらに指──2本の指が入ってきた。 「はぁ…ん!くぅ……ぅぁは…ぁ」 「ユウキの中…熱いな。もっと入れるよ」 私の中がかき回されるような感覚。痛さとその快感が駆け巡る── 「はぁっ!?くっぅ…ぅぅぁああ…ああぁぁあ!」 ものすごい速さでピストン運動され、指先を曲げられ。私は2回目に達する。 「ユウキ…凄い…溢れてる」 私は体を起こし、顔を大輔に向ける。 「ユウキ?って、おい、お前…」 私は、大輔の制止も聞かず、そそり立った大輔の『男』に舌を這わせていた。 「ぴちゅ…ちゅる…くちゅ……はぁ…ん…はむ」 舌を這わせ、口に咥える。舌先を、『大輔』の先端にあてがう。 何度も顔を行き来させる。両唇で、強く離さないように咥える。 「っ!ユウキ!」 「ん…んん!…んく…こく…ん……ちゅる」 出されたそれを、私は全て口で受け止めた。 「お、おい…ユウキ?無理するな、ほら、ティッシュ…」 私の喉が、ごくっ。と、音を鳴らした。 「は…ぁ。えへへ。大輔の、飲んじゃった」 大輔は呆れたような顔をしたが、すぐに私を丁寧に押し倒す。 「あ…しまったぁ…」 そうして、ふと大輔が落胆する。 「え?どうしたの…?」 「…いや……ゴム、忘れてた。って」 「…いいよ。二人とも初めてだもん。二人の初めてだもん。大輔…」 「っても…もし、俺が暴発して中に出して、おまけにそれが運がいいのか悪いのか、出来ちゃったとしたら…どうする?」 「…うん。私、学校やめてその子を育てるよ。もちろん、大輔が面倒見てくれるならだけど」 次第に大輔のものが萎えていく… 「そういう問題じゃないんだけど…いや、もちろん将来、お前の面倒は見るけど、やっぱり倫理的に…」 「大輔は……私としたくないの?」 「そんなコトは無いぞ。でも……いや、いいな、ユウキ。決めた。出来ちゃったら俺が責任持つ」 「…大輔……ねぇ、もう一回、お口でしたほうがいいかな?」 私は、小さくなった『大輔』を見る。 「え…いや……キス、すれば……いいか?」 と、大輔は顔を近づけてくる。しかし、私は… 「駄目。待って!」 「え…」 大輔を止めた。私は、手を伸ばし、鞄から水筒を取り出し、冷たいお茶で口をゆすいだ。 「ごめんね。せっかくの雰囲気、壊しちゃって。でも、さっき大輔の精液飲んじゃったから、大輔が気持ち悪いんじゃないかな、と思って…」 大輔は、目を見開いて私を見たが、すぐにキスの続きをする。 「ユウキ、お前…こんなときでも他人を気遣える。俺、お前と恋人に……恋人、でいいんだよな?」 「うん。恋人…だね」 「恋人になれてよかったと思うよ。 …じゃあ……行くからな」 そう言って。大輔は、ゆっくりと『私』に侵入した。 「ん!あう!あ…ああぁ……いっ…」 「ユウキ…もう少し……っく……っ」 熱い……痛いっ………… 「!!くぅぅっ…か…ぁ…」 「ユウキ…全部、入ったよ。痛い…か?だったら…このまま…」 私は首を振る。下を見ると、私は──ちゃんと、処女を…捧げていた。 「だい…すけぇ。つづ…けて。痛い…けど、我慢…する、から」 大輔は、申し訳なさそうな顔を見せたが、すぐにゆっくりと動き出す。 私は、熱さと痛さと、そして嬉しさを感じながら、大輔に体を預けていた。 次第に、私の中に、痛さと同じくらいの悦びがこみ上げてきた。 「あっ……ぅあん……あん…ぁ」 「ユウキ…俺…」 「ぁん。私…も、ぁ……あ…あ、あああぁぁ!イっ……イク…っぅ!」 「ユウキっ!」 …頭の中は真っ白だった。体に、熱いものが…大輔の精液がかけられる。 そうして…私たちは……一つに…なった…… 「えーと…」 ものすごく…気まずい。 あの後、吹雪もやんで、時間も押してたから私たちは服を着て無言のまま山頂に着いた。 「あ、大輔──」 「ユウキ、ほら。初日の出」 大輔が山の向こうを指す。 そこには、昇ってくる、白い太陽が…あった。 それは、まるで私たちを祝福してる。そう錯覚するに十分な…一生忘れられない、朝陽だった。 「ユウキ…その…これからも、よろしく」 「大輔……うん。こちらこそ、えと、ふつつかものですが、よろしくお願い…します」 私たちは目を合わせ笑いあう。 「暑いわ。まるで周りの雪が解けて洪水になるくらい」 「うわぁ!……ふ、風香。ぶ、無事だったんだ」 そこには、重箱を持った風香と、 「最近の技術は凄いねぇ。何時から何時まで吹雪くとかも分かって。 まぁ、それを見越し、さらにあの洞穴に逃げ込むことまで予測した風香も凄いけど」 一升瓶を持ってる俊介がいた。 「ってことは……お前ら、謀ったな!」 「まぁまぁ。さ、お節とお屠蘇でパーッといきましょ」 風香は、ビニールシートを引き、御節を真ん中に置く。 俊介が紙皿と紙コップを置き、一つずつにお酒をついで行く。 「あ、東。その…昨日のことは、悪かった…なんか…誤解だったのにお前に当たって…」 大輔が俊介に謝っていた。 「昨日?何のことだ?俺はな、年が明けたら終わった年の都合が悪いことは忘れる性格なんだ。 悪いが覚えてないから、俺が七瀬から謝られることは無い。さ、準備完了。食おうぜ」 そうして二人は、朝陽を浴びながら、固く握手を交わした。 私たちは、お節とお屠蘇を、誰もいない、静かな山頂で食べた後、下山した。 その後、近所の神社に初詣をして、大輔が凶を引いたのをみんなで面白がって笑っていた。 そうしたら私も凶で、大輔に笑われた。 お昼になって来てくれた、圭一さんの車に送ってもらい、街に戻って残りの冬休みを過ごした。 1/6。始業式を明日に控え、私は大輔に呼び出された。 もちろん、終業式前に大輔に買ってもらった服を着て。 指定された喫茶店に行くと、そこに居たのは…あのとき、私に不満を言ってた子たちだった。 その中の一人が、私に近づいてくる。 「二ノ宮。今までごめん!」 ……頭を下げられた。 「え?あ、あの…」 私はどうしていいか分からなかった。 「あたしら、ずっと考えてたの。この冬休み使って」 「今までの人生から、まるっきり変わっちゃって、一番困ってるのは貴女だった、って気づけなくて…」 「それなのに…嫉妬ばっかりで…本当にごめんね」 次々に、私の前にやってきて、謝ってくれるみんな。 「その…ものすごい、都合のいいこと言ってるって分かってる。分かってるけど… あの…あたしらのこと……許して欲しいの。ごめんなさい」 最初に、私の前にやってきた子が、みんなを代表するように言った。 「…許すって…そんな…私、そんなに偉いわけじゃ…」 「じゃあ何?あたしらの存在なんてどうでもいい。道端に転がってる石みたいにしか感じなかったって言うの?」 「ち、違うよ。そんな…違う。けど…許すとか、そういうのじゃなくて…その。 仲直り…友達に……っていうの、駄目…かな?」 私は、凄く胸が締め付けられる思いだった。 友達、親友、恋人…口にして言うと、どこか安っぽく聞こえるそのフレーズ。 だけど、生きていくうえで、何にも『変え』がたい、大切な存在。 「…あれだけ酷いことを行ってきたあたしらを…友達って言ってくれるの?」 声が震えているようだった。だから、私は、彼女たちと正面から向き合いたかった。 人を…信じたかった。 「あの……私と…友達に、なってくれますか?」 「…貴女ね。お人よしもいいところよ。 いい?あたしらはついこの間まで貴女をハブってたのよ?いじめみたいにしてたのよ? 陰湿で数に頼んで。最低の性格してたのよ?」 突然、別の箇所で声が上がる。 「そんな連中をつかまえて、『気にしないで、友達になろう』?なんていい人なの? あたしらを疑わないの?怒らないの?軽蔑しないの?」 凄い勢いでまくし立てる。 …でも、どう聞いても自分たちを責めてるような物言いだ。 「だ、だって…そんなことしても、誰も嬉しくないよ」 「甘い…甘いわ!いい、女の子ってのはね、平気でクラスメイトの男寝取るし、 友達だって騙すし、集団になると酷いことも出来るの。分かる?」 「で、でも、今だって集団だけど、酷いどころか…私に謝るとか… 凄い、勇気がいることだと思うし、そういうのって、思いやりとかがないとできないと思う」 すると、みんなは突然黙ってしまった。 私、何か嫌なこと言っちゃった? 「全く。なんていい子なの。だからお願いします友達になってください」 ……え? もう、怒られてるのか説教されてるのか謝られてるのか…分からなくなってきた。 私は、出されたその手を、ゆっくり取った。 すると、その女の子は、私に抱きついてきた。 「ごめんね。二ノ宮。本当にごめんね」 それを契機に、その場にいたみんなが、私に駆け寄ってきた。 「それで二ノ宮、ごめん!宿題見せて」 あの後、私たちは喫茶店をほぼ占領し、雑談を楽しんでいた。 「うん。あ、だから大輔、電話で『宿題全部持ってきて』って言ってたんだ」 「…二ノ宮さぁ。どうして東君じゃなくて七瀬君を選んだの?」 …選んだ。私が、大輔のほうを好きになった理由…それは、 「二人とも優しかったんだけど、大輔は、より私を理解してくれてる優しさだったから。かな」 …そう。馬が合うと言うのが適当かな。 大輔は、私に近い。自然体で私の傍にいる。そんな感じだった。 だから私は、彼に──気がつかないうちに惹かれ続けていた。 「ふーん…深いねぇ」 私の話を聞くみんなは、どこか、愛読する連載マンガのコミックスの新刊が出たときの喜び。そんな感じの表情だった。 「…あのさ。それで、一つ聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」 今度は私。これで駄目なら風香に聞こう、と思ってたもの。 「何?あたしらで答えられるならなんでもいいよ」 「…ありがとう。あのね……その……せ、生理って……どうすれば、いいかな?」 ──一瞬、店内が凍りついた。 「くっ…あははははは。二ノ宮、かわいい」 何故か、笑われてしまった。 「な、何で?」 「~~!ごめんごめん。そっか、二ノ宮は生理、初めてなんだ。あははははは。 16歳の少女が、恥ずかしそうに『生理』って言うの、ちょっと、犯したいくらいかわいいから…」 「~~~!」 顔、真っ赤。ちなみに、怒ってるのではなく、恥ずかしいから。 「OK。あたしが教えるよ。二ノ宮、こっちおいで。とりあえず…タンポンでいいかな」 ───こうして私は…『僕』ではなく、『私』の、新しい人生を、スタートした………
https://w.atwiki.jp/axisfantasyofworld/pages/413.html
コスモ人形ミジャ 登場弾 第30弾 ドールパニック レアリティ N 属性 闇 種族 メカ アビリティ 暗器 パワー 1500 お世話係の人形。主人を守るため戦闘能力も高い。 何者かによって造られた自律人形。 魔力によって動作し、与えられた命令に沿って活動する。 ルルピ村を襲撃した人形の1体。 従者型の人形だが主人を守るため戦闘能力も備えている。 全身に隠し武器を仕込んでおり、目視出来ないほど細い針や糸で敵を始末する。 別バージョン 名前 登場弾 コスモ人形ミジャ 第30弾 ドールパニック コスモ人形ミジャ極 第34弾 心無き者 名前 コメント すべてのコメントを見る